松岡 博司()
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■見出し
1――生命保険、個人年金のチャネル別販売シェア
2――米国生保エージェントの構造変化
3――さいごに
■introduction
わが国の生保市場においては、戦後の長きにわたって、営業職員が中心的な販売チャネルであり続けた。近年、銀行、インターネット等、新しいチャネルが急速に力を増しているが、それでも営業職員による対面販売が中心的なチャネルであることに変わりはない。
こうした状況は米国の生保業界においても同様である。本稿では、米国における生命保険、個人年金のチャネル別販売シェアを見た後、重要な販売チャネルであるエージェントにポイントを絞って、その人数の動向、専属・独立をめぐる構造変化、ターンオーバー(大量採用・大量脱落)問題、女性エージェントの状況につき、米国における生保マーケティング調査の中心的な機関であるリムラのデータを用いて見ていく。
なお米国では、わが国において営業職員、代理店として区分されている生保・年金の販売者がエージェントと一括りで表されている。