我が国の年金制度の現状と課題(上)-今後の年金を考える上での公的年金・企業年金に関する整理

2012年05月21日

(新美 隆宏) 成長戦略・地方創生

■見出し

1――はじめに
2――年金制度の概要
3――公的年金、企業年金(確定給付年金)の課題
 1|公的年金の課題
 2|企業年金(確定給付年金)の課題
4――終わりに

■introduction

年金が我々の老後を支える最も重要な制度の一つであることは、誰も異論がないだろう。この年金を巡り、公的年金では社会保障と税の一体改革による全面的な見直しが検討され、企業年金でもAIJ問題が発覚するなど、現行制度の課題や綻びが顕在化しており、いずれも対応が急がれている。保険・年金フォーカスでは、保険や年金に係わる様々な情報の発信を随時行うが、本稿を含めた上・下2回で(2回目は6月中旬の予定)、年金について考える上での出発点として、我が国の年金制度の概要と課題や論点の整理をしたい。

総合政策研究部   上席研究員

新美 隆宏(にいみ たかひろ)

研究領域:

研究・専門分野
金融・経済政策、企業年金、資産運用・リスク管理

経歴

【職歴】
 1991年 日本生命保険相互会社入社
 1991年 ニッセイ基礎研究所
 1998年 日本生命 資金証券部、運用リスク管理室
 2006年 ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)
 2011年 ニッセイ基礎研究所
 2015年 日本生命 特別勘定運用部、団体年金部
 2025年 ニッセイ基礎研究所(現職)

【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 認定アナリスト

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