J‐REITポートフォリオに期待されるAクラスビルの組み入れ増加

2012年04月11日

(増宮 守)

  • 最近、J-REITによるAクラスビル組み入れの動きが目立ってきた。しかし、現在のところ、J-REITのオフィスポートフォリオにおいてAクラスビルの占める割合は極めて限られており、不動産会社などが圧倒的な数の物件を所有するなか、プライムオフィス市場でJ-REITの存在感は小さい。
  • J-REITによるAクラスビル組み入れが増加すれば、J-REIT市場にとって、(1)投資家からの注目度や認知度の向上、(2)二極化・選別化の進むオフィス市場での優位性確保、(3)市場規模拡大と流動性向上による大規模投資家への投資機会提供、また、不動産市場にとって、(4)取引市場の活性化、(5)Aクラスビル市場の透明化、さらに、売り手の不動産会社にとって、(6)再投資による新たな開発推進や成長機会の獲得、などが期待できる。
レポートについてお問い合わせ
(取材・講演依頼)