日本の経常収支赤字化と財政問題

2012年04月02日

(矢嶋 康次) 金融市場・外国為替(通貨・相場)

2011年の日本の貿易収支は48年ぶりに赤字となった。貿易収支に利子・配当などを加えた経常収支の赤字化にはいましばらく時間がある。当研究所では2020年代に入ってからと予想している。経常赤字になれば今までとは違って国債発行を海外資金に頼らざるをえなくなる。経常黒字、低金利のうちに財政再建の道筋をつけなければならない。

総合政策研究部   常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任

矢嶋 康次(やじま やすひで)

研究領域:金融・為替

研究・専門分野
金融財政政策、日本経済 

経歴

・ 1992年 :日本生命保険相互会社
・ 1995年 :ニッセイ基礎研究所へ
・ 2021年から現職
・ 早稲田大学・政治経済学部(2004年度~2006年度・2008年度)、上智大学・経済学部(2006年度~2014年度)非常勤講師を兼務
・ 2015年 参議院予算委員会調査室 客員調査員

第54回 エコノミスト賞(毎日新聞社主催)受賞 『非伝統的金融政策の経済分析』

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