資金循環統計(11年10-12月期) ~個人金融資産は前年比6兆円減の1483兆円

2012年03月23日

(上野 剛志) 金融市場・外国為替(通貨・相場)

■見出し

・個人金融資産(11年12月末): 前期比では13兆円増、現預金割合は過去最高更新
・フロー(時価変動を除いた流出入額)の基調: 流動性預金への流入が続く
・部門別資金過不足等: 海外の国債保有額がまたも過去最高を更新

■introduction

2011年12月末の個人金融資産残高は、前年比6兆円減(0.4%減)の1483兆円となった。一年間でフローの資金流入が17兆円あったものの、株安・円高等を背景とする時価減少23兆円(うち投資信託が7兆円、株式・出資金が15兆円)が大きく上回った。
四半期ベースでは、前期(2011年9月)末比で13兆円の増加。ただし、10-12月は一般的に賞与の支給月を含むことから例年フローで流出超となる傾向がある。今回も17兆円の流入超となったものの、時価の減少が4兆円(内訳は株式・出資金が3兆円減、投資信託が0.4兆円減)発生した。欧州債務危機緊迫化等に伴う円の高止まりと、株価下落が響いたようだ。
個人金融資産残高の内訳としては引き続き現預金の割合が上昇し、56.5%と現行統計開始以来の最高を2期連続で更新している(図表1~4)。

経済研究部   上席エコノミスト

上野 剛志(うえの つよし)

研究領域:金融・為替

研究・専門分野
金融・為替、日本経済

経歴

・ 1998年 日本生命保険相互会社入社
・ 2007年 日本経済研究センター派遣
・ 2008年 米シンクタンクThe Conference Board派遣
・ 2009年 ニッセイ基礎研究所

・ 順天堂大学・国際教養学部非常勤講師を兼務(2015~16年度)

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