経済研究部 主任研究員
高山 武士(たかやま たけし)
研究領域:経済
研究・専門分野
欧州経済、世界経済
関連カテゴリ
■見出し
・現状:利上げで成長がやや鈍化
・先行き:内需が強く、さらなる利上げが必要
■introduction
8月30日にインド中央統計機構(CSO)は2011年4-6月期の国内総生産(GDP)を公表した。実質のGDP成長率(供給側)は前年同期比7.7%の増加で、前期に引き続き8.0%を割る水準で推移することとなった。
供給側を見ると、GDPで最大のシェアを占める小売・ホテル・運輸・通信の産業が前年同期比+12.8%と前期に引き続き好調だった。また、金融・保険・不動産・事業サービスも前年同期比+9.1%と堅調に成長した。一方で、製造業は前年同期比+7.2%となり、底固く推移したものの成長を牽引するほどではなかった。
支出側を見ると、投資が前年同期比+7.9%と盛り返している。ただし、金融危機前の水準と比較すると伸び率は穏やかといえる。個人消費も前年同期比+6.3%と穏やかな成長だった。
インドではインフレ率の高止まりが続いており、中央銀行がその対策として2010年3月以降11回、合計3.25%政策金利を引き上げているため、その弊害として成長がやや鈍化しているものと考えられる。
経済研究部 主任研究員
研究領域:経済
研究・専門分野
欧州経済、世界経済
【職歴】
2002年 東京工業大学入学(理学部)
2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
2009年 日本経済研究センターへ派遣
2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
2014年 同、米国経済担当
2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
2020年 ニッセイ基礎研究所
2023年より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員