韓国1-3月期GDP:前期比+1.4%~輸出が好調。東日本大震災の影響は限定的。

2011年04月28日

(高山 武士) 欧州経済

■見出し

・予想通りの安定成長
・東日本大震災の影響-サプライチェーン寸断の影響は限定的
・問題はインフレ、ウォン高

■introduction

韓国銀行(中央銀行)は4月27日、1-3月期の国内総生産(GDP)を公表した。1-3月期の実質GDP(季節調整済)は前期比1.4%の増加で、昨年10-12月期(0.5%増)より成長ペースが加速した。2011年の韓国銀行の成長率見通しは4.5%で、年内、今期の成長ペースが持続すれば、ちょうど4.5%程度の成長が見込める。今期の成長には輸出が大きく貢献しており、前期比で3.3%
増加した。特に半導体、電子部品、自動車といった韓国主要産業の好調さが目立つ。一方で投資が不調であり、設備投資、建設投資はそれぞれ前期比0.8%、6.7%の減少となった。なお、実質GDPの前年同期比は4.2%の増加となっている。

経済研究部   主任研究員

高山 武士(たかやま たけし)

研究領域:経済

研究・専門分野
欧州経済、世界経済

経歴

【職歴】
 2002年 東京工業大学入学(理学部)
 2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
 2009年 日本経済研究センターへ派遣
 2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
 2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
 2014年 同、米国経済担当
 2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
 2020年 ニッセイ基礎研究所
 2023年より現職

【加入団体等】
 ・日本証券アナリスト協会 検定会員

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