貿易統計10年4月~輸出入ともに堅調を維持

2010年05月27日

(斎藤 太郎) 日本経済

■見出し

・輸出は4ヵ月連続で前年比40%台の伸び
・自動車輸出は3ヵ月連続で倍増

■introduction

財務省が5月27日に公表した貿易統計によると、4月の貿易収支は7,423億円の黒字となり、11ヵ月連続で前年の水準を上回った。ほぼ事前の市場予想(ロイター集計:7,093億円、当社予想は6,733億円)通りの結果であった。輸出は前年比40.4%と4ヵ月連続で40%台の高い伸びとなったが、3月の同43.5%に比べると伸びが鈍化した。一方、輸入は前年比24.2%(3月:同20.6%)と前月よりも伸びが高まった。季節調整済の貿易収支は7,291億円と13ヵ月連続の黒字となったが、黒字幅は前月の7,677億円から若干縮小した。
輸出の内訳を数量、価格に分けてみると、輸出数量が前年比39.5%(3月:同43.9%)、輸出価格が前年比0.6%(3月:同▲0.3%)であった。輸入の内訳は、輸入数量が前年比17.6%(3月:同16.9%)、輸入価格が前年比5.6%(3月:同3.2%)であった。

経済研究部   経済調査部長

斎藤 太郎(さいとう たろう)

研究領域:経済

研究・専門分野
日本経済、雇用

経歴

・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職

・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員

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