貿易統計10年1月~リーマン・ショック後の落ち込みの反動で輸出の伸びが急加速

2010年02月24日

(斎藤 太郎) 日本経済

■見出し

・輸出入ともに増加
・米国向けの自動車輸出は倍増

■introduction

財務省が2月24日に公表した貿易統計によると、1月の貿易収支は852億円の黒字となり、事前の市場予想(ロイター事前予想:▲1,085億円、当社予想は1,098億円)を上回った。リーマン・ショック後の急速な落ち込みの反動から、輸出の伸びが前年比40.9%(12月:同12.0%)と急加速し、輸入は前年比8.6%(12月:同▲5.5%)と15ヵ月ぶりの増加となった。季節調整済の貿易収支は7,284億円と10ヵ月連続の黒字となり、黒字幅は前月の6,559億円から拡大した。
輸出の内訳を数量、価格に分けてみると、輸出数量が前年比41.3%(12月:同14.7%)、輸出価格が前年比▲0.3%(12月:同▲2.3%)であった。輸入の内訳は、輸入数量が前年比1.7%(12月:同▲0.8%)、輸入価格が前年比6.8%(12月:同▲4.8%)であった。

経済研究部   経済調査部長

斎藤 太郎(さいとう たろう)

研究領域:経済

研究・専門分野
日本経済、雇用

経歴

・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職

・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員

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