12月BOE金融政策委員会:政策金利据え置き、量的緩和を継続

2009年12月11日

(伊藤 さゆり) 欧州経済

■見出し

・政策金利は据え置き、量的緩和を継続
・次回の政策変更は2月、資産買い入れの増枠は見送りか

■introduction

イングランド銀行(BOE)は10~11日に金融政策委員会(MPC)を開催、政策金利の0.5%での据え置きと11月に2000億ポンドに増枠した中長期国債等の資産買い取り(量的緩和)を継続することを決めた。プレス・リリースでは資産買い入れのための残りの枠を使い切るまでに2カ月を要するとしている。
量的緩和の開始以来、政策変更の決定はすべて四半期に1度の「インフレ報告」の公表月に行われており、次回の政策変更は2月に増枠の停止を決める可能性が高いと思われる。

経済研究部   常務理事

伊藤 さゆり(いとう さゆり)

研究領域:経済

研究・専門分野
欧州の政策、国際経済・金融

経歴

・ 1987年 日本興業銀行入行
・ 2001年 ニッセイ基礎研究所入社
・ 2023年7月から現職

・ 2011~2012年度 二松学舎大学非常勤講師
・ 2011~2013年度 獨協大学非常勤講師
・ 2015年度~ 早稲田大学商学学術院非常勤講師
・ 2017年度~ 日本EU学会理事
・ 2017年度~ 日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
・ 2020~2022年度 日本国際フォーラム「米中覇権競争とインド太平洋地経学」、
           「欧州政策パネル」メンバー
・ 2022年度~ Discuss Japan編集委員
・ 2023年11月~ ジェトロ情報媒体に対する外部評価委員会委員
・ 2023年11月~ 経済産業省 産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会 委員

レポートについてお問い合わせ
(取材・講演依頼)

関連カテゴリ・レポート