09年4-6月期資金循環統計:個人金融資産は前年比では7四半期連続でマイナスだが、前期比では4四半期ぶりに増加へ

2009年09月17日

(矢嶋 康次) 金融市場・外国為替(通貨・相場)

■見出し

・個人金融資産残高(09年4-6月期末): 4四半期ぶりの増加
・フロー(時価変動を除いた流出入額)の動き: リスク回避の流れが継続

■introduction

09年4-6月期末の個人金融資産残高は、1-3月期末から32兆円増の1441兆円となった。増加は4四半期ぶり、ただし、前年比では▲3.0%と7四半期連続のマイナスが続いている(図表1)。
3月以降、株価が回復していることから、時価の増加が個人金融資産の増加に寄与している(図表3)。
フローベースでも投資信託を中心に2四半期ぶりに増加となっている(図表4)。

総合政策研究部   常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任

矢嶋 康次(やじま やすひで)

研究領域:金融・為替

研究・専門分野
金融財政政策、日本経済 

経歴

・ 1992年 :日本生命保険相互会社
・ 1995年 :ニッセイ基礎研究所へ
・ 2021年から現職
・ 早稲田大学・政治経済学部(2004年度~2006年度・2008年度)、上智大学・経済学部(2006年度~2014年度)非常勤講師を兼務
・ 2015年 参議院予算委員会調査室 客員調査員

第54回 エコノミスト賞(毎日新聞社主催)受賞 『非伝統的金融政策の経済分析』

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