4月BOE金融政策委員会:政策金利0.5%で据え置き、量的緩和継続

2009年04月10日

(伊藤 さゆり) 欧州経済

■見出し

・大方の予想どおり政策金利は0.5%で据え置き、量的緩和も当初計画通り継続
・期待される金融安定化対策、金融緩和の効果
・議事録は22日に公開

■introduction

イングランド銀行は8~9日に金融政策委員会(MPC)を開催した。大方の予想どおり、政策金利は0.5%で据え置き、先月開始した中長期国債等の買い取りによる量的緩和も当初予定通りのペースで継続することを決めた。
イギリスは金融緩和、金融システムの安定化の両面で欧州主要国を先行してきた。サーベイ調査や住宅指標など一部には政策効果と見られる変化も見られるようになっているが、経済活動が極めて低い水準にある状況は変わらず、失業増大のピッチも速まっている。
BOEは、政策金利は下限と見なされる0.5%で据え置き、量的緩和を継続することになりそうだ。

経済研究部   常務理事

伊藤 さゆり(いとう さゆり)

研究領域:経済

研究・専門分野
欧州の政策、国際経済・金融

経歴

・ 1987年 日本興業銀行入行
・ 2001年 ニッセイ基礎研究所入社
・ 2023年7月から現職

・ 2011~2012年度 二松学舎大学非常勤講師
・ 2011~2013年度 獨協大学非常勤講師
・ 2015年度~ 早稲田大学商学学術院非常勤講師
・ 2017年度~ 日本EU学会理事
・ 2017年度~ 日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
・ 2020~2022年度 日本国際フォーラム「米中覇権競争とインド太平洋地経学」、
           「欧州政策パネル」メンバー
・ 2022年度~ Discuss Japan編集委員
・ 2023年11月~ ジェトロ情報媒体に対する外部評価委員会委員
・ 2023年11月~ 経済産業省 産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会 委員

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