寿命には格差がある

2009年03月25日

(臼杵 政治)

■目次

1--------はじめに
2--------健康・寿命の格差
3--------公的年金の2つの助けあい
4--------医療と年金

■introduction

2008年4月厚生労働省から市区町村別平均寿命(2007年)が発表された。それによると、男性の1位は横浜市青葉区(81.7歳)であり、長寿10位のうち、6つが神奈川・東京の市や区であった。女性では沖縄・長野の町村が6つを占めているものの、横浜市青葉区が7番目に入っている。
長寿の背景として、青葉区が区民3000人にアンケートをした結果によると、自由記載の「その他」の回答でもっとも多かったのは「経済的に余裕がある人が多い」だったという。他方、男性の寿命がもっとも低いのは大阪市西成区(73.1歳)であった。青葉区と西成区の65歳からの余命が0歳からの寿命と等しいと仮定すれば、終身年金の受取期間は前者(16.7年)が後者(8.1年)の2倍になる。

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