08年10-12月期資金循環統計:前年比で5四半期連続の減少

2009年03月24日

(矢嶋 康次) 金融市場・外国為替(通貨・相場)

■見出し

・個人金融資産残高:前年比で5四半期連続の減少
・フローの動き(時価除き):安全回避のトレンドに変化なし

■introduction

08年10-12月期末の個人金融資産残高は、7-9月期末から17兆円減少し1434兆円となった(図表1)。前年比では▲5.7%と過去最大の落ち込みとなった7-9月期から縮小したが、依然大きな下落が続いている(金額ベースでは2四半期、前年比では5四半期連続の減少)。
金融資産の減少は、株価下落による時価減少が影響している(図表3)。ただし、フロー(流入額)でみると2四半期ぶりにプラスとなっている(図表4)。

総合政策研究部   常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任

矢嶋 康次(やじま やすひで)

研究領域:金融・為替

研究・専門分野
金融財政政策、日本経済 

経歴

・ 1992年 :日本生命保険相互会社
・ 1995年 :ニッセイ基礎研究所へ
・ 2021年から現職
・ 早稲田大学・政治経済学部(2004年度~2006年度・2008年度)、上智大学・経済学部(2006年度~2014年度)非常勤講師を兼務
・ 2015年 参議院予算委員会調査室 客員調査員

第54回 エコノミスト賞(毎日新聞社主催)受賞 『非伝統的金融政策の経済分析』

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