中国農村と民間保険の取組

2009年01月26日

(片山 ゆき) 中国・アジア保険事情

■目次

1--------はじめに
2--------農村と民間保険商品
3--------小額保険の試験的な導入
4--------おわりに

■introduction

2008年8月、中国・北京市でオリンピックが盛大に行われる中、保険業界でも新たな取組みがスタートした。それは農村部の低所得者向けに民間保険会社が小額保険(マイクロ・インシュアランス)を開発、販売を試験的に開始したことである。
中国の保険業界において、2007年の収入保険料は前年比25%増の7,033億元(生損保合計)で、2桁成長を続けている。しかし、この成長の牽引はもっぱら広東省、江蘇省、北京市など都市部や沿海部で、所得が比較的高い地域に集中している。これらの地域では社会保障制度がある程度整っており、民間保険は社会保険では適用されないより高度な保障を受けるため、もしくは資産運用の一環としての加入がはかられている。

保険研究部   主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任

片山 ゆき(かたやま ゆき)

研究領域:保険

研究・専門分野
中国の社会保障制度・民間保険

経歴

【職歴】
 2005年 ニッセイ基礎研究所(2022年7月より現職)
 (2023年 東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程修了) 【社外委員等】
 ・日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
 (2019年度・2020年度・2023年度)
 ・生命保険経営学会 編集委員・海外ニュース委員
 ・千葉大学客員准教授(2023年度~) 【加入団体等】
 日本保険学会、社会政策学会、他
 博士(学術)

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