地域イノベーションと産業支援機関

2008年10月24日

(百嶋 徹) 環境経営・CSR

地域イノベーションの創出に関わる多様な組織が相互作用を及ぼしながら連携を図る「イノベーション・エコシステム」において重要な役割を担うべき、産業支援機関のあるべきモデルを3つに類型化しつつ、その在り方に関わる論点を整理した。
支援サービスの受け手が域外にも及ぶ「ユーザーの広域化」と組織間連携が域外にも及ぶ「連携機関の広域化」が重要である。
産業支援機関は「ユーザーの広域化」により、組織の「自立化」を図ることが望まれ、最終的には産業支援機関が地域で触媒機能を果たしている限り、新産業・新事業が継続的に創出される状況、すなわち地域におけるイノベーション創出の「自律化」が求められる。

社会研究部   上席研究員

百嶋 徹(ひゃくしま とおる)

研究領域:経営・ビジネス

研究・専門分野
企業経営、産業競争力、産業政策、イノベーション、企業不動産(CRE)、オフィス戦略、AI・IOT・自動運転、スマートシティ、CSR・ESG経営

経歴

【職歴】
 1985年 株式会社野村総合研究所入社
 1995年 野村アセットマネジメント株式会社出向
 1998年 ニッセイ基礎研究所入社 産業調査部
 2001年 社会研究部門
 2013年7月より現職
 ・明治大学経営学部 特別招聘教授(2014年度~2016年度)
 
【加入団体等】
 ・日本証券アナリスト協会 検定会員
 ・(財)産業研究所・企業経営研究会委員(2007年)
 ・麗澤大学企業倫理研究センター・企業不動産研究会委員(2007年)
 ・国土交通省・合理的なCRE戦略の推進に関する研究会(CRE研究会) ワーキンググループ委員(2007年)
 ・公益社団法人日本ファシリティマネジメント協会CREマネジメント研究部会委員(2013年~)

【受賞】
 ・日経金融新聞(現・日経ヴェリタス)及びInstitutional Investor誌 アナリストランキング 素材産業部門 第1位
  (1994年発表)
 ・第1回 日本ファシリティマネジメント大賞 奨励賞受賞(単行本『CRE(企業不動産)戦略と企業経営』)

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