8月マネー関連:国内景気低迷で日銀券の低い伸びが続く

2008年09月08日

(矢嶋 康次) 金融市場・外国為替(通貨・相場)

■見出し

・マネタリーベース: 国内景気低迷で日銀券の低い伸びが続く
・マネーストック: 投信は3ヶ月連続の伸び率1ケタ台
・貸出動向: 先月と同じ、運転資金需要、地方公共団体の借り換え需要により増加

■introduction

 8月のマネタリーベースは、前年同期比0.2%減と、2カ月連続減少した(図表1)。
日銀券の発行残高は同0.9%増。国内景気の低迷で資金需要が減り、伸び率は今年3月以降、1%未満にとどまっている。
貨幣流通高は0.7%増、日銀当座預金残高は10.1%減と引き続き大きなマイナスとなっている。

総合政策研究部   常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任

矢嶋 康次(やじま やすひで)

研究領域:金融・為替

研究・専門分野
金融財政政策、日本経済 

経歴

・ 1992年 :日本生命保険相互会社
・ 1995年 :ニッセイ基礎研究所へ
・ 2021年から現職
・ 早稲田大学・政治経済学部(2004年度~2006年度・2008年度)、上智大学・経済学部(2006年度~2014年度)非常勤講師を兼務
・ 2015年 参議院予算委員会調査室 客員調査員

第54回 エコノミスト賞(毎日新聞社主催)受賞 『非伝統的金融政策の経済分析』

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