07年10-12月期資金循環統計~家計金融資産は2四半期連続の減少

2008年03月21日

(矢嶋 康次) 金融市場・外国為替(通貨・相場)

■見出し

・個人金融資産残高(07年10-12月期末):2四半期連続の減少
・フローの動き :リスクから安全資産へ

■introduction

07年10-12月期末の個人金融資産残高は、株価下落などを受け7-9月期から3兆円減の1,545兆円となった。資産残高の減少は2四半期連続となる(図表1)。
残高では、現金・預金が784兆円、保険・年金準備金が404兆円、株式・出資金が165兆円の順番で多い。
図表2のように貯蓄と投資に分けてみると、サブプライム問題の影響拡大や金商法の改正などが響き、03年1-3月期から続いてきた投資への流れは、大きく屈折している。

総合政策研究部   常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任

矢嶋 康次(やじま やすひで)

研究領域:金融・為替

研究・専門分野
金融財政政策、日本経済 

経歴

・ 1992年 :日本生命保険相互会社
・ 1995年 :ニッセイ基礎研究所へ
・ 2021年から現職
・ 早稲田大学・政治経済学部(2004年度~2006年度・2008年度)、上智大学・経済学部(2006年度~2014年度)非常勤講師を兼務
・ 2015年 参議院予算委員会調査室 客員調査員

第54回 エコノミスト賞(毎日新聞社主催)受賞 『非伝統的金融政策の経済分析』

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