12月マネー関連~投信でもサブプライムの影響色濃く

2008年01月11日

(矢嶋 康次) 金融市場・外国為替(通貨・相場)

■見出し

・マネーサプライ:投信でもサブプライムの影響色濃く
・貸出動向:頭打ちの状況が続く

■introduction

マネーサプライ統計(1/11日公表)によれば、12月のM2+CDは前年比2.1%と3ヶ月連続で伸び率が高まっている。(図表1)。
M1は10月0.1%、11月0.2%。12月0.3%と緩やかな増加が続いている。
広義流動性は、金商法、サブプライム問題の影響などから投資信託の伸び率(10月30.7%、11月29.3%、12月27.6%)が落ちてきていることなどが響き、10月3.9%、11月3.7%、12月3.6%と伸び率低下が継続している(図表2)。
12月分マネタリーベース(1/7日公表)は、前年比0.4%と11月分1.0%から伸び率が低下した(図表3)。
日銀券発行残高1.7%、貨幣流通高1.0%は安定した動きが続いている。

総合政策研究部   常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任

矢嶋 康次(やじま やすひで)

研究領域:金融・為替

研究・専門分野
金融財政政策、日本経済 

経歴

・ 1992年 :日本生命保険相互会社
・ 1995年 :ニッセイ基礎研究所へ
・ 2021年から現職
・ 早稲田大学・政治経済学部(2004年度~2006年度・2008年度)、上智大学・経済学部(2006年度~2014年度)非常勤講師を兼務
・ 2015年 参議院予算委員会調査室 客員調査員

第54回 エコノミスト賞(毎日新聞社主催)受賞 『非伝統的金融政策の経済分析』

レポートについてお問い合わせ
(取材・講演依頼)