11月マネー関連~投信不振鮮明

2007年12月10日

(矢嶋 康次) 金融市場・外国為替(通貨・相場)

■見出し

・貸出動向:法人企業向けの減少が続く
・マネーサプライ:投信不振鮮明

■introduction

日本銀行が12月10日に公表した貸出・資金吸収動向等によると、11月の総貸出(平残、銀行・信金計)は前年比0.6%と22カ月連続のプラスとなった。(図表1)。
業態別では、都銀等は同▲0.8%と8カ月連続で前年比マイナスが続いているが、地銀は同2.3%と比較的高い伸びが続いている(図表2)。
貸出先別貸出金(12/3日公表、10月分)を見ると、法人向け貸出は10月▲0.3%と6カ月連続でマイナスとなっている(規模別では中小企業のマイナストレンドが明確になってきている)(図表3)。
資金使途では、運転資金が再びマイナスに転じている(図表4)。

総合政策研究部   常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任

矢嶋 康次(やじま やすひで)

研究領域:金融・為替

研究・専門分野
金融財政政策、日本経済 

経歴

・ 1992年 :日本生命保険相互会社
・ 1995年 :ニッセイ基礎研究所へ
・ 2021年から現職
・ 早稲田大学・政治経済学部(2004年度~2006年度・2008年度)、上智大学・経済学部(2006年度~2014年度)非常勤講師を兼務
・ 2015年 参議院予算委員会調査室 客員調査員

第54回 エコノミスト賞(毎日新聞社主催)受賞 『非伝統的金融政策の経済分析』

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