総合政策研究部 常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任
矢嶋 康次（やじま やすひで）
研究領域：金融・為替
研究・専門分野
金融財政政策、日本経済
関連カテゴリ
■見出し
・貸出動向：貸出低迷が鮮明に
・マネーサプライ、マネタリーベース
■introduction
日本銀行が8月8日に公表した貸出・資金吸収動向等によると、7月の総貸出（平残、銀行・信金計）は前年比0.3％と18カ月連続のプラスとなった。ただし、伸び率は1月以降明確に鈍化している（図表１）。
業態別には、地銀（同1.9％）が比較的堅調を維持しているが、都銀等（同▲1.0％）は4カ月連続で前年比マイナスとなっている（図表2）。
貸出先別貸出金(7/31日公表、6月分)を見ると、法人向け貸出は5月▲0.2％、6月▲0.1％と2カ月連続でマイナスとなっている（図表3）。四半期１回の主要銀行貸出アンケート調査（7/24日公表）でも、中小企業の需要判断がマイナスに転じており、しばらく要注意と言えそうだ（図表4）。
総合政策研究部 常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任
研究領域：金融・為替
研究・専門分野
金融財政政策、日本経済
・ 1992年 ：日本生命保険相互会社
・ 1995年 ：ニッセイ基礎研究所へ
・ 2021年から現職
・ 早稲田大学・政治経済学部（2004年度～2006年度・2008年度）、上智大学・経済学部（2006年度～2014年度）非常勤講師を兼務
・ 2015年 参議院予算委員会調査室 客員調査員