7月決定会合・福井総裁定例会見~現状維持に水野審議委員反対

2007年07月13日

(矢嶋 康次) 金融市場・外国為替(通貨・相場)

■見出し

・決定会合、金融経済月報:現状維持に水野審議委員が反対
・定例記者会見:1月と同じ展開

■introduction

7月決定会合(11・12日)では、賛成8、反対1で金融政策の現状維持が決まった。事前の予想通り水野審議委員が利上げ提案を行った。
結果的に翌月利上げの地ならしとなった1月の決定会合と同じ状況になってきている。
今回利上げを見送った8人の審議委員も7月末公表の6月分生産・物価、4-6月期の日・米GDPを踏まえ、利上げへと判断を変えると筆者は見ている。次回8月決定会合で利上げ実施となるだろう。

総合政策研究部   常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任

矢嶋 康次(やじま やすひで)

研究領域:金融・為替

研究・専門分野
金融財政政策、日本経済 

経歴

・ 1992年 :日本生命保険相互会社
・ 1995年 :ニッセイ基礎研究所へ
・ 2021年から現職
・ 早稲田大学・政治経済学部(2004年度~2006年度・2008年度)、上智大学・経済学部(2006年度~2014年度)非常勤講師を兼務
・ 2015年 参議院予算委員会調査室 客員調査員

第54回 エコノミスト賞(毎日新聞社主催)受賞 『非伝統的金融政策の経済分析』

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