6月マネー関連~法人向け貸出が06年2月以来のマイナス

2007年07月09日

(矢嶋 康次) 金融市場・外国為替(通貨・相場)

■見出し

・貸出動向:法人向け貸出が減少
・約定平均金利
・マネーサプライ、マネタリーベース

■introduction

日本銀行が7月9日に公表した貸出・資金吸収動向等によると、6月の総貸出(平残、銀行・信金計)は前年比0.7%と17カ月連続のプラスとなった。ただし、伸び率は1月以降一服という状況が続いている(図表1)。
業態別には、地銀(同2.1%)が比較的堅調を維持しているが、都銀等(同▲0.5%)は3カ月連続で前年比マイナスとなった(図表2)。
貸出先別貸出金(6/29日公表、5月分)を見ると、法人向け貸出は前年比▲0.2%と2006年2月以来のマイナスに転じている(図表3)。

総合政策研究部   常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任

矢嶋 康次(やじま やすひで)

研究領域:金融・為替

研究・専門分野
金融財政政策、日本経済 

経歴

・ 1992年 :日本生命保険相互会社
・ 1995年 :ニッセイ基礎研究所へ
・ 2021年から現職
・ 早稲田大学・政治経済学部(2004年度~2006年度・2008年度)、上智大学・経済学部(2006年度~2014年度)非常勤講師を兼務
・ 2015年 参議院予算委員会調査室 客員調査員

第54回 エコノミスト賞(毎日新聞社主催)受賞 『非伝統的金融政策の経済分析』

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