労働市場では、団塊世代退職を契機に人手不足から賃金上昇に

2006年11月01日

(矢嶋 康次) 金融市場・外国為替(通貨・相場)

団塊世代の退職を契機に、労働市場では人手不足が深刻な問題となり、企業も人材確保のため、初任給の引き上げや雇用者への賃上げなどの対応に迫られるだろう。その結果、賃金上昇→サービス価格上昇→消費者物価上昇となり、世界主要国と乖離している日本の物価上昇率水準も中長期的には収斂していく可能性が高い。

総合政策研究部   常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任

矢嶋 康次(やじま やすひで)

研究領域:金融・為替

研究・専門分野
金融財政政策、日本経済 

経歴

・ 1992年 :日本生命保険相互会社
・ 1995年 :ニッセイ基礎研究所へ
・ 2021年から現職
・ 早稲田大学・政治経済学部(2004年度~2006年度・2008年度)、上智大学・経済学部(2006年度~2014年度)非常勤講師を兼務
・ 2015年 参議院予算委員会調査室 客員調査員

第54回 エコノミスト賞(毎日新聞社主催)受賞 『非伝統的金融政策の経済分析』

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