企業の土地投資行動の裏にあるもの

2005年08月25日

(百嶋 徹) 環境経営・CSR

日銀短観によれば、企業の土地投資は2003年度に大幅に増加し、2004年度も強含みであった。企業はバブル崩壊以降、持たざる経営を推進してきたと言われるが、全体として積極的な土地取得に転じたのだろうか。
本稿では、土地投資のセミマクロ統計の分析により、企業全体の傾向を把握したうえで、特徴的な個別企業事例をいくつか考察していく。土地の取得・売却・賃貸借の選択を行う土地投資行動は、先進事例では事業・財務戦略との整合性をとった戦略的な動きであることに注目したい。また土地投資行動を通じた地域活性化への貢献の重要性を指摘したい。

社会研究部   上席研究員

百嶋 徹(ひゃくしま とおる)

研究領域:経営・ビジネス

研究・専門分野
企業経営、産業競争力、産業政策、イノベーション、企業不動産(CRE)、オフィス戦略、AI・IOT・自動運転、スマートシティ、CSR・ESG経営

経歴

【職歴】
 1985年 株式会社野村総合研究所入社
 1995年 野村アセットマネジメント株式会社出向
 1998年 ニッセイ基礎研究所入社 産業調査部
 2001年 社会研究部門
 2013年7月より現職
 ・明治大学経営学部 特別招聘教授(2014年度~2016年度)
 
【加入団体等】
 ・日本証券アナリスト協会 検定会員
 ・(財)産業研究所・企業経営研究会委員(2007年)
 ・麗澤大学企業倫理研究センター・企業不動産研究会委員(2007年)
 ・国土交通省・合理的なCRE戦略の推進に関する研究会(CRE研究会) ワーキンググループ委員(2007年)
 ・公益社団法人日本ファシリティマネジメント協会CREマネジメント研究部会委員(2013年~)

【受賞】
 ・日経金融新聞(現・日経ヴェリタス)及びInstitutional Investor誌 アナリストランキング 素材産業部門 第1位
  (1994年発表)
 ・第1回 日本ファシリティマネジメント大賞 奨励賞受賞(単行本『CRE(企業不動産)戦略と企業経営』)

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