4-6月期GDPは前期比0.4%(年率1.7%)を予測

2005年08月01日

(斎藤 太郎) 日本経済

<2005年4-6月期GDP予測>

  1. 8/12に内閣府から公表される2005年4-6月期の実質GDP成長率は、前期比0.4%(前期比年率1.7%)と3四半期連続のプラス成長になったと推計される。昨年7-9月期以降、成長率の下押し要因となっていた外需が、4四半期ぶりに増加したことがプラス成長の主因である。
  2. 1-3月期に高い伸びとなった民間消費、設備投資は、ともに伸び率は低下したものの、それぞれ前期比0.4%、0.6%と増加基調を維持した。
  3. 民間消費の伸びは1-3月期に比べ鈍化したが、足もとの消費の回復は所得の伸びを伴ったものとなっている。家計部門の改善はより明確なものとなっている。
  4. 名目GDP成長率は、前期比▲0.0%(年率▲0.1%)と2四半期ぶりのマイナスを予測する。GDPデフレーターは前年比▲1.0%(1-3月期も▲1.0%)となるだろう。内需デフレーターのマイナス幅は若干縮小したが、原油価格高騰に伴う輸入デフレーターの上昇がGDPデフレーターを押し下げた。

経済研究部   経済調査部長

斎藤 太郎(さいとう たろう)

研究領域:経済

研究・専門分野
日本経済、雇用

経歴

・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職

・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員

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