10-12月期GDPは前期比0.1%(年率0.4%)を予測

2005年02月01日

(斎藤 太郎) 日本経済

<2004年10-12月期GDP予測>

  1. 2/16に内閣府から公表される2004年10-12月期の実質GDP成長率は、前期比0.1%(前期比年率0.4%)と小幅なプラス成長になったと推計される。
  2. 外需、民間消費が減少したが、設備投資が引き続き堅調だったこと、これまで成長率の足を引っ張ってきた公的需要が増加に転じたことから、かろうじてプラス成長となった模様である。
  3. 名目GDP成長率は、前期比0.1%(年率0.4%)と3四半期ぶりのプラスを予測する。天候不順の影響で生鮮食品が高騰したことなどから、GDPデフレーターは前年比▲0.5%(7-9月期は▲1.3%)とマイナス幅が縮小するだろう。
  4. この結果、2004年(暦年)の実質成長率は2.7%、名目成長率は1.5%と見込まれる。2004年4-6月期以降、3四半期連続でほぼゼロ成長となっており、景気は横這いの動きが続いていると判断される。

経済研究部   経済調査部長

斎藤 太郎(さいとう たろう)

研究領域:経済

研究・専門分野
日本経済、雇用

経歴

・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職

・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員

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