製造業の「国内回帰」現象の裏にあるもの

2004年11月25日

(百嶋 徹) 環境経営・CSR

昨年春までは中国の台頭により、日本の製造業の空洞化が一層進展するとの論調が根強かったが、昨夏以降は国内の設備投資回復に合わせて一転、製造業の「国内回帰」が定説のようにもてはやされるようになった。
本稿では、製造業の内外での設備投資データや最近の国内での大型投資事例などを分析することにより、「国内回帰」現象のように見える部分は、グローバルな見地から見ても日本における工場立地が最適と判断される結果がいくつか出てきたということを指し示す現象であることを指摘する。

社会研究部   上席研究員

百嶋 徹(ひゃくしま とおる)

研究領域:経営・ビジネス

研究・専門分野
企業経営、産業競争力、産業政策、イノベーション、企業不動産(CRE)、オフィス戦略、AI・IOT・自動運転、スマートシティ、CSR・ESG経営

経歴

【職歴】
 1985年 株式会社野村総合研究所入社
 1995年 野村アセットマネジメント株式会社出向
 1998年 ニッセイ基礎研究所入社 産業調査部
 2001年 社会研究部門
 2013年7月より現職
 ・明治大学経営学部 特別招聘教授(2014年度~2016年度)
 
【加入団体等】
 ・日本証券アナリスト協会 検定会員
 ・(財)産業研究所・企業経営研究会委員(2007年)
 ・麗澤大学企業倫理研究センター・企業不動産研究会委員(2007年)
 ・国土交通省・合理的なCRE戦略の推進に関する研究会(CRE研究会) ワーキンググループ委員(2007年)
 ・公益社団法人日本ファシリティマネジメント協会CREマネジメント研究部会委員(2013年~)

【受賞】
 ・日経金融新聞(現・日経ヴェリタス)及びInstitutional Investor誌 アナリストランキング 素材産業部門 第1位
  (1994年発表)
 ・第1回 日本ファシリティマネジメント大賞 奨励賞受賞(単行本『CRE(企業不動産)戦略と企業経営』)

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