家計の資金偏在の加速化

2004年11月01日

(矢嶋 康次) 金融市場・外国為替(通貨・相場)

金融資産保有者と非保有者との格差はここ数年拡大傾向にある。デフレから経済が脱すれば、リストラ・賃金削減圧力が減じて、貯蓄をできない世帯の割合は減少することが期待しうる。しかし、一方で進む「能力・実力主義」の流れは今後ますます加速し、同一世代内の所得格差を生み、それが資産というストック格差も引き起こすことになるだろう。

総合政策研究部   常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任

矢嶋 康次(やじま やすひで)

研究領域:金融・為替

研究・専門分野
金融財政政策、日本経済 

経歴

・ 1992年 :日本生命保険相互会社
・ 1995年 :ニッセイ基礎研究所へ
・ 2021年から現職
・ 早稲田大学・政治経済学部(2004年度~2006年度・2008年度)、上智大学・経済学部(2006年度~2014年度)非常勤講師を兼務
・ 2015年 参議院予算委員会調査室 客員調査員

第54回 エコノミスト賞(毎日新聞社主催)受賞 『非伝統的金融政策の経済分析』

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