10-12月期GDPは前期比1.1%(年率4.3%)を予測~民需、外需が堅調

2004年02月02日

(斎藤 太郎) 日本経済

<2003年10-12月期GDP予測>

  1. 2/18に内閣府から公表される2003年10-12月期の実質GDP成長率は、前期比1.1%(前期比年率4.3%)と7四半期連続のプラス成長になったと推計される。
  2. 民間消費、設備投資の伸びがともに明確なプラスとなり、民間需要が4四半期連続の増加となった。好調な海外経済を背景として輸出の伸びが高まったことから、外需も成長率を押し上げる方向に働いた。
  3. 名目成長率は、前期比0.2%(年率0.8%)と3四半期連続でプラスとなるが、実質の伸びを大きく下回るだろう。GDPデフレーターは前年比▲2.2%と予測する。
  4. なお、10-12月期のGDP速報の公表時には、7-9月期以前の成長率も改定される。民間消費の上方修正を主因として、4-6月期は前期比0.6%から0.8%へ、7-9月期は前期比0.3%から0.5%へ、それぞれ上方修正されるだろう。
  5. この結果、2003年の実質成長率は2.5%、名目成長率は0.0%と見込まれる。

経済研究部   経済調査部長

斎藤 太郎(さいとう たろう)

研究領域:経済

研究・専門分野
日本経済、雇用

経歴

・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職

・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員

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