4-6月期GDPは前期比0.3%を予測

2003年11月05日

(斎藤 太郎) 日本経済

<2003年7-9月期GDP予測>

  1. 2003年7-9月期の実質GDP成長率は、前期比0.6%(前期比年率2.5%)と7四半期連続のプラス成長になったと推計される。
  2. 民間消費はほぼ横這いにとどまったが、設備投資、住宅投資が増加し、民間在庫もプラス寄与になったと見られる。7-9月期は民間需要の全ての項目が増加し、民需中心の成長となる可能性が高い。
  3. SARSが終息したことから、アジア向けを中心に輸出の伸びが高まり、外需も成長率を押し上げる方向に働いた。
  4. 名目成長率は、前期比0.1%とかろうじてプラスになるが、実質の伸びを大きく下回るだろう。GDPデフレーターは前年比▲2.5%と大幅な下落が続くと予測する。

経済研究部   経済調査部長

斎藤 太郎(さいとう たろう)

研究領域:経済

研究・専門分野
日本経済、雇用

経歴

・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職

・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員

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