1-3月期GDPは前期比0.2%を予測~減速傾向が鮮明に

2003年05月02日

(斎藤 太郎) 日本経済

<2003 年1-3 月期GDP予測>

  1. 2003年1-3月期の実質GDP成長率は、前期比0.2%(前期比年率0.6%)と5 四半期連続のプラス成長になったと推計される。
  2. 民間消費、設備投資がプラスの伸びを維持したことから、民間需要が4 四半期連続で増加したと見られる。しかし、設備投資の伸びが鈍化し、前期の成長率を押し上げた外需がほぼ横ばいとなったため、小幅なプラス成長にとどまる。実質成長率は2002年4-6 月期をピークとして3 四半期連続で減速することになるだろう。
  3. 名目成長率は前期比▲0.2%と2 四半期連続のマイナスを予測する。
  4. この結果、2002 年度の実質成長率は1.8%、名目成長率は▲0.3%と見込まれる。

経済研究部   経済調査部長

斎藤 太郎(さいとう たろう)

研究領域:経済

研究・専門分野
日本経済、雇用

経歴

・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職

・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員

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