新たな段階に入った欧州統合

2002年02月25日

(伊藤 さゆり) 欧州経済

2002年3月初にユーロ圏の法貨はユーロに一本化され、経済・通貨統合のプロセスが完了する。
しかし、単一通貨圏の真の完成には、法制や税制などの制度調和や政策協調の強化など質的改善が必要である。
EUの地域的拡大が実現すれば、加盟国の国家主権のさらなる移譲への意志と能力、政治統合への考え方はさらに多様化する。
統合は今後も前進しようが、これまで同様に長い時間をかけた歩みとなろう。

経済研究部   常務理事

伊藤 さゆり(いとう さゆり)

研究領域:経済

研究・専門分野
欧州の政策、国際経済・金融

経歴

・ 1987年 日本興業銀行入行
・ 2001年 ニッセイ基礎研究所入社
・ 2023年7月から現職

・ 2011~2012年度 二松学舎大学非常勤講師
・ 2011~2013年度 獨協大学非常勤講師
・ 2015年度~ 早稲田大学商学学術院非常勤講師
・ 2017年度~ 日本EU学会理事
・ 2017年度~ 日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
・ 2020~2022年度 日本国際フォーラム「米中覇権競争とインド太平洋地経学」、
           「欧州政策パネル」メンバー
・ 2022年度~ Discuss Japan編集委員
・ 2023年11月~ ジェトロ情報媒体に対する外部評価委員会委員
・ 2023年11月~ 経済産業省 産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会 委員

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