QE速報:4-6月期は実質▲0.8%の大幅マイナス成長

2001年09月07日

(斎藤 太郎) 日本経済

<QE速報:4-6月期は大幅マイナス成長に>
  1. 2001年4-6月期の経済成長率は前期比実質▲0.8%(年率▲3.2%)となった(基礎研事前予測9月5日:前期比▲1.1%)。設備投資が▲2.8%となるなど民需が低迷したことによる。名目GDP は前期比▲2.7%(年率▲10.3%)の大幅なマイナス成長となっている。
  2. GDPデフレーターは前年同期比で1.1%下落し、物価の下落基調が続いている。
  3. 2001年度政府経済見通しにおける実質経済成長率1.7%を達成するには、7-9月期以降前期比1.4%(年率5.7%)の成長が必要であり、達成は絶望的である。民需の低迷が予想される中で、ゼロ%成長を実現するだけでも前期比0.3%の成長が必要であることからみて、2001年度はマイナス成長となる可能性が高い。

経済研究部   経済調査部長

斎藤 太郎(さいとう たろう)

研究領域:経済

研究・専門分野
日本経済、雇用

経歴

・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職

・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員

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