4-6月期GDPは前期比▲0.8%~民需総崩れで大幅マイナス成長

2001年08月24日

(斎藤 太郎) 日本経済

<2001年4-6月期GDP予測>

  1. 4-6月期の実質GDP成長率は、前期比▲0.8%(前期比年率▲3.1%)と3四半期ぶりのマイナス成長になったと推計される。
  2. 民間消費、住宅投資、設備投資が揃って減少した上に、公需の押し上げ効果が剥落し、外需のマイナス幅が拡大したため、大幅なマイナス成長となった。

<2001年7-9月期GDP予測と今年度の展望>

  1. 7-9月期の実質GDP成長率は、前期比▲0.2%(年率▲0.8%)と2 四半期連続のマイナス成長になると予測する。
  2. 7-9月期までの予測を前提にすると、2001年度の実質GDP成長率がプラスになるためには10-12月期、2002年1-3月期の成長率がともに前期比0.8%(年率3.2%)以上となる必要がある。今年度のマイナス成長を回避するのはかなり難しいだろう。

経済研究部   経済調査部長

斎藤 太郎(さいとう たろう)

研究領域:経済

研究・専門分野
日本経済、雇用

経歴

・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職

・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員

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