急速に悪化する企業収益

2001年06月29日

(斎藤 太郎) 日本経済

<今週の焦点:急速に悪化する企業収益>

  1. 2000年度の経常利益は、前年比21.2%の大幅増加となったが、2001年1-3月期には前年比0.0%と急速に悪化した。
  2. 今後、内需の低迷により売上げが減少に転じることから、収益は更に落ち込むだろう。
  3. これまで景気を下支えしてきた企業収益の悪化は、個人消費、設備投資の低迷につながる可能性が高い。

<2001年4-6月期、7-9月期GDP>

  • 4-6月期の実質GDP成長率は、前期比▲0.5%(年率▲2.1%)と2四半期連続のマイナス成長になると予測する。7-9月期は前期比0.2%(年率0.9%)と3四半期ぶりのプラス成長となるが、これも一時的なものに終わる可能性が高いだろう。

経済研究部   経済調査部長

斎藤 太郎(さいとう たろう)

研究領域:経済

研究・専門分野
日本経済、雇用

経歴

・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職

・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員

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