年齢、職種で拡大する雇用のミスマッチ

2001年03月30日

(斎藤 太郎) 日本経済

<今週の焦点:年齢、職種で拡大する雇用のミスマッチ>

  1. 失業率は90年以降上昇傾向が続いているが、その大きな理由は景気回復局面でも失業率が低下しなかったことにある。
  2. 景気回復局面での失業率低下を妨げてきた大きな要因は、求人・求職間のミスマッチの拡大であり、特に年齢、職種間でそれが顕著である。
  3. このようなミスマッチを縮小させ、景気回復期には失業率が低下するという環境を整備しておくことが重要である。

<2001年1-3月期、4-6月期GDP>

  • 実質GDPは、1-3月期は前期比0.2%(年率0.8%)とプラス成長を維持するが、4-6 月期は前期比▲0.1%(年率▲0.6%)とマイナス成長に転じると予測する。

経済研究部   経済調査部長

斎藤 太郎(さいとう たろう)

研究領域:経済

研究・専門分野
日本経済、雇用

経歴

・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職

・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員

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