10-12月期GDPは0.2%(年率0.9%)成長

2001年02月23日

(斎藤 太郎) 日本経済

<2000年10-12月期GDP>

  1. 10-12月期の実質GDPは前期比0.2%(前期比年率0.9%)になったと推計される。
  2. 民間消費は落ち込んだが、民間設備投資が大幅増加となり民需の伸びが高まったこと、7-9月期にマイナス成長の主因となった公的資本形成の減少幅が小幅にとどまったことがプラス成長に転じた要因である。
  3. しかし、外需は欧米向けの輸出が減少したことなどから▲0.3%のマイナス寄与となり、成長の足を引っ張った。

<2001年1-3月期GDP>

  1. 1-3月期の実質GDPは前期比0.3%(前期比年率1.1%)と予測する。
  2. 外需のマイナス幅は拡大するが、設備投資の増加基調が続き民間消費が前期の反動でプラスとなることから成長率はやや高まるだろう。

経済研究部   経済調査部長

斎藤 太郎(さいとう たろう)

研究領域:経済

研究・専門分野
日本経済、雇用

経歴

・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職

・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員

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