貯蓄における年齢・時代・世代効果

2001年01月01日

(矢嶋 康次) 金融市場・外国為替(通貨・相場)

■intrduction

日本の家計貯蓄率は70年代中頃には20%あったがその後大きく低下している。90年代後半には景気低迷が長期化し若干上昇したものの、10%前半の推移となっている。貯蓄率は経済の動向を大きく左右するため多くの研究がなされてきた。その過程で人がどのように貯蓄を行なうのかについては以下のように主張されている。基本はライフサイクル仮説が示すような「年齢」によって決定されると考えるもので、それが所得の水準やマインドなど「時代」固有の要因で変動するというものである。昨今、計量的な手法でコーホート分析が行なわれるようになり、従来の「年齢」「時代」と同様に第3の「世代」の影響も注目されるようになっている。

総合政策研究部   常務理事 チーフエコノミスト・経済研究部 兼任

矢嶋 康次(やじま やすひで)

研究領域:金融・為替

研究・専門分野
金融財政政策、日本経済 

経歴

・ 1992年 :日本生命保険相互会社
・ 1995年 :ニッセイ基礎研究所へ
・ 2021年から現職
・ 早稲田大学・政治経済学部(2004年度~2006年度・2008年度)、上智大学・経済学部(2006年度~2014年度)非常勤講師を兼務
・ 2015年 参議院予算委員会調査室 客員調査員

第54回 エコノミスト賞(毎日新聞社主催)受賞 『非伝統的金融政策の経済分析』

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