国際化第二波が押し寄せる石油化学産業

2000年09月25日

(百嶋 徹) 環境経営・CSR

日本の石油化学産業は92年以降に韓国企業の本格参入による「国際化の第一波」を受けた。
2000年以降に押し寄せる「第二波」は、欧米の巨大企業のアジア市場への本格進出と主要汎用樹脂の関税大幅引下げが重なり、前回をはるかに上回るスケールとみられる。
石化業界は、過剰設備の削減と大型設備への集約が進まず低収益にとどまっているのが現状であり、「第二波」に備えて、横並び戦略から脱却した抜本的な設備再編を急ぐ必要がある。

社会研究部   上席研究員

百嶋 徹(ひゃくしま とおる)

研究領域:経営・ビジネス

研究・専門分野
企業経営、産業競争力、産業政策、イノベーション、企業不動産(CRE)、オフィス戦略、AI・IOT・自動運転、スマートシティ、CSR・ESG経営

経歴

【職歴】
 1985年 株式会社野村総合研究所入社
 1995年 野村アセットマネジメント株式会社出向
 1998年 ニッセイ基礎研究所入社 産業調査部
 2001年 社会研究部門
 2013年7月より現職
 ・明治大学経営学部 特別招聘教授(2014年度~2016年度)
 
【加入団体等】
 ・日本証券アナリスト協会 検定会員
 ・(財)産業研究所・企業経営研究会委員(2007年)
 ・麗澤大学企業倫理研究センター・企業不動産研究会委員(2007年)
 ・国土交通省・合理的なCRE戦略の推進に関する研究会(CRE研究会) ワーキンググループ委員(2007年)
 ・公益社団法人日本ファシリティマネジメント協会CREマネジメント研究部会委員(2013年~)

【受賞】
 ・日経金融新聞(現・日経ヴェリタス)及びInstitutional Investor誌 アナリストランキング 素材産業部門 第1位
  (1994年発表)
 ・第1回 日本ファシリティマネジメント大賞 奨励賞受賞(単行本『CRE(企業不動産)戦略と企業経営』)

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