失業者の深刻度指数からみた雇用情勢

2000年01月25日

(斎藤 太郎) 日本経済

失業問題の実態を正確に見るためには失業率といった量の統計だけでは不十分であり、その中味にも注目すべきである。
失業の質的側面を見るために作成した「深刻度指数」は98年以降急上昇しており、最近の雇用環境の厳しさを裏づけている。
今後については、失業率の改善が限られている一方、深刻度指数には低下余地が残されているため、その動向が注目される。

経済研究部   経済調査部長

斎藤 太郎(さいとう たろう)

研究領域:経済

研究・専門分野
日本経済、雇用

経歴

・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職

・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員

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