新型コロナウィルス感染症による企業メセナ活動への影響に関するアンケート調査結果

コロナ禍でのメセナの影響と支援の必要性を確認

2020年06月03日

(吉本 光宏)

ニッセイ基礎研究所が公益社団法人企業メセナ協議会と共同で、同協議会会員企業・団体を対象に実施した「新型コロナウィルス感染症による企業メセナ活動への影響に関するアンケート調査」の結果がまとまりました。主なポイントは次のとおりです。
【調査結果の主なポイント】
【調査概要】
※詳しい調査結果が必要な場合は、下記担当者にお問い合わせください。
 問い合わせ先:企業メセナ協議会広報担当 press@mecenat.or.jp

1. 新型コロナウィルス感染症拡大によってメセナ活動に影響がある回答企業が7割

 
  • 新型コロナウィルス感染症拡大によって企業のメセナ活動に「大いに影響がある」が54.8%、「やや影響がある」が17.9%で、影響がある(大いに影響がある+やや影響がある)回答は72.6%となっている。

2. 新型コロナウィルスの収束後は「時期や方法について慎重に検討したうえで再開させたい」が過半

 
  • 新型コロナウィルスの影響を受けた自主企画・運営の事業について、新型コロナウィルスが収束した後の対応は「時期や方法について慎重に検討したうえで再開させたい」が53.8%となっている。

3.ほぼすべての回答企業がコロナ禍での芸術文化活動への支援を「必要だと思う」と回答

 
  • 新型コロナウィルス感染症の拡大で、芸術文化活動にかかわる個人・組織への金銭的支援や活動再開に対する支援について「とても必要だと思う」が59.5%、「まあ必要だと思う」が36.9%で、必要だと思う(とても必要だと思う+まあ必要だと思う)回答は96.4%となっている。

4.新型コロナウィルスの感染拡大にかかわらず、メセナ活動を従来どおり継続するもしくは新型コロナウィルスの影響を視野に入れたメセナ活動を検討する企業・団体が多数

 
  • 新型コロナウィルスの感染拡大や緊急事態宣言の発令について、「一時的な影響はあるが、新型コロナウィルスの感染拡大が収束したら、従来どおりメセナ活動を継続したい」という回答が41.7%、「新型コロナウィルスが芸術文化に及ぼした影響を視野に入れ、より効果的なメセナ活動のあり方を検討する」は31.0%で、大半の回答企業・団体がメセナ活動に前向きな姿勢を示している。

5.コロナ禍が過ぎた後、文化芸術の社会的な役割や存在価値が高まると答えた企業が多数

 
  • コロナ禍が過ぎた後、文化芸術の社会的な役割や存在価値がこれまで以上に高まると思うかを聞いたところ、「まあそう思う」が41.7%、「とてもそう思う」が34.5%で、肯定的な意見(とてもそう思う+まあそう思う)が76.2%となっている。









 ※ アンケートの集計結果につきましては全文ダウンロード(PDF)からご覧ください。
レポートについてお問い合わせ
(取材・講演依頼)

関連カテゴリ・レポート