三尾 幸吉郎()
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○ 2月の人民元相場(対米国ドル)は基準値・現物実勢ともに小幅な下落となった。現物実勢は弱含みの地合いが続いたが、中国人民銀行が基準値を1米国ドル=6.13元前後の高めに維持したことから、現物実勢は許容変動幅の下限にぶつかって大きくは下落しなかった。
○ 今後の人民元(現物実勢)を予想すると当面は弱含みの展開と思われる。中国では景気下ぶれ懸念が払拭できない一方、米国では利上げの時期が刻々と近づいており国際資金は米国へ回帰しやすいからである。当面の下値は2011-12年にもみ合った水準の手前(6.3元前後)ではないかと見ている。また、許容変動幅を拡大して元安を許容する可能性もある。
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