中国経済:2014年5月の主な経済指標の動き

2014年06月16日

(三尾 幸吉郎)

○ 中国では、税関総署が6月8日に貿易統計を発表、国家統計局が10日に消費者物価を、13日に工業生産、小売売上高、固定資産投資を発表し、5月の主要な経済指標が出揃った。

○ 5月の経済指標を総括すると、供給面から見ると弱々しいながらも上向いてきているが、需要面から見ると、投資は鈍化傾向を続けており、輸出と消費も表面的には上向いたと見られるものの不安が残る内容であることから、景気は一進一退の動きから抜け出せていないと見られる。

○ また、5月の消費者物価は前年同月比2.5%上昇と4月の同1.8%上昇を上回ったものの、今年の抑制目標である3.5%前後は依然として大きく下回るレベルで落ち着いている。

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