中国経済:5/1発表の製造業PMI~2ヵ月連続の改善も、景気は引き続き正念場

2014年05月01日

(三尾 幸吉郎)

○ 4月の製造業購買担当者指数(PMI、季節調整済)は50.4%と前月比0.1%ポイント上昇、小幅ながら2ヵ月連続の改善で、2014年2月の50.2%を底とした緩やかな回復が継続した。

○ 今回改善した主因は新規受注指数で、将来の生産増に結びつきやすいだけに久々の好材料だが、新規輸出受注は悪化して50%を割り込んでおり、輸出増に対する期待は後退する結果となった。

○ 今後は、高水準にある予想指数に鞘寄せする形で新規受注・生産が上向くのか、それとも期待が失望に転じて予想指数が急落してしまうのか、景気は引き続き正念場にあると思われる。

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