中国経済:2014年3月の住宅価格~依然として上昇基調だが、温州市に加えて牡丹江市と金華市にも下値不安が浮上

2014年04月18日

(三尾 幸吉郎)

○4月18日、中国国家統計局は2014年3月の住宅販売価格変動状況を発表した。2010年を基準とした指数は、3月も前月の水準を上回り最高値更新となっているものの、前月比の上昇率は70都市平均で0.23%上昇(年率換算では約2.8%)と、全国住民一人あたり可処分所得の伸びを下回り、消費者物価上昇率と同程度で、ほぼ適正範囲内の上昇率といえるだろう。

○ 今後は上昇よりも下落に注目すべき局面に入ると見られる。ここ数年の下落局面は、いずれも小幅かつ短期の調整に留まったが、今回もソフトランディングできるのか注目される。

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