本格化する「重点分野」の介護ロボット開発支援-ロボット介護機器開発・普及の推進に向けて-

2014年03月28日

(青山 正治)

※本稿は「基礎研レポート」として2013年5月23日に掲載したものを転載した。

■要旨

最近まで、介護ロボット(ロボット介護機器)の開発は、その方向性が不明瞭で開発環境についてもやや混沌とした状況にあった。しかし、経済産業省の2013年度事業が展開されることによって、その状況が大きく改善される可能性が高まっている。筆者の前回レポート(基礎研レポート2012年12月号)に、厚生労働省と経済産業省より同時発表された「ロボット技術の介護利用における重点分野(以降では「重点分野」)」(2012年11月22日公表)について、その経緯と概略を記した。本稿では、本格的な開発支援が開始される経済産業省の「平成25年度 ロボット介護機器開発・導入促進事業」の概要に手短に触れるとともに、開発支援の対象となる「重点分野」の各介護ロボットの概要を示し、簡略な検討を加えたい。

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