中国経済:12月の住宅価格~緩やかな上昇傾向も、温州では再び下落が加速

2014年01月20日

(三尾 幸吉郎)

○ 1月18日に中国国家統計局は12月の住宅販売価格変動状況を発表した。2010年を基準とした指数は、12月も前月の水準を上回り最高値更新となっているものの、前月比の上昇率は平均で0.40%上昇と11月の0.55%上昇を0.15%ポイント下回った。年率換算すると4.9%程度の上昇率で、都市住民一人あたり可処分所得の伸びを下回ってきている。

○ 今後は(1)適度な上昇ピッチへのソフトランディングが実現できるか否か、(2)温州市など中規模都市の住宅価格の動き、(3)不動産税(固定資産税)の適用範囲拡大の3点に注目したい。

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