中国経済:最近の住宅価格の動き-11月は北京で上昇率が鈍化、温州は引続き下落

2013年12月18日

(三尾 幸吉郎)

○ 12月18日に中国国家統計局は11月の住宅販売価格変動状況を発表した。2010年を基準とした指数は、11月も前月の水準を上回り最高値更新となっている。また、前月比の上昇率は平均で0.55%上昇と10月の0.62%上昇を0.07%ポイント下回り、高い上昇率が続いていた沿海部の主要都市(北京市、上海市、広州市)が揃って10月より上昇ピッチを鈍らせた。

○ 住宅価格上昇の背景には旺盛な需要があり価格抑制は容易ではないが、今後は上海市と重慶市で試行中の不動産税(固定資産税)の適用範囲をいつ拡大するかが注目される。

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