中国経済:最近の住宅価格の動き ~10月は最高値更新も、上昇率は鈍る

2013年11月19日

(三尾 幸吉郎)

○ 11月18日に中国国家統計局は10月の住宅販売価格変動状況を発表した。2010年を基準とした指数は、10月も前月の水準を上回り最高値更新となっている。また、前月比の上昇率は平均で0.62%上昇と9月の0.72%上昇を0.1%ポイント下回り、上昇ピッチは落ち着きつつあるが、年率換算で10%超のところが25都市もあり依然上昇ピッチが速過ぎる都市が目立つ。

○ 住宅価格上昇の背景には旺盛な需要があり価格抑制は容易ではないが、何らかの追加策を講じる可能性があり、上海市と重慶市で試行中の不動産税の適用範囲拡大も選択肢の一つ。

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